いくた しゅんげつ
生田春月

生田春月「海図の詩」詩碑
壷井栄文学碑のすぐそばにある、生田春月の詩碑は、とんがり帽子のような自然石の正面に、死の直前に船室で書き残した絶筆の詩が銅板に刻まれています。

春月(本名は清平)は明治25年、鳥取県米子市の道笑町 (どうしょうまち)温泉で生まれました。16歳の時、東京へ出て、同郷の生田長江の書生となり、詩人佐藤春夫と同宿しました。25歳で詩集、「霊魂の秋」を出版、その後「ハイネ詩集」などの翻訳を出しましたが、すべて独学でした。

作品には、小説「相寄る魂」「春月小曲集」「春の序曲」などがあるが、38歳の時、瀬戸内海を航行中の「すみれ丸」から投身自殺しました。

甲板にかかっている海図。−−−これはこの内海の海図だ−−−じっとそれを見つめていると、一つの新しい未知の世界が見えてくる。

普通の地図では、海は空白だがこれでは陸地の方が空白だ。ただわずかに高山の頂きが記されている位のものであるが、これに反して海の方は水深やその他の記号などで彩られている。

これが今の自分の心持をそっくり現わしているやうな気がする。

今迄の世界が空白となって、自分の飛び込む未知の世界が、彩られるのだ。





















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