石段を登った少し高台の所にある札所。鐘をつっ
た小さい門、正面右寄り、入母屋本瓦ぶきのお堂、
左に庚申堂がある。ご本尊は不動明王。もと内海八
幡宮の別当寺の本尊であった。八幡宮の縁起では、
延長4年の創祀と記されているが、史料などから判
断すれば鎌倉時代の頃の創建といわれる。その頃よ
り別当寺のご本尊として尊崇され、明治に入ってこ
の地にご本尊のみ仮安置された。
庚申信仰は大正時代までは盛んだった。今でも「
長い話は庚申さんの晩にしよう」という。庚申の日
は集って夜通し話をするのが習慣だった。庚申は青
面金剛や三猿(見ざる、聞かざる、云わざる)をま
つる。
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