大聖寺は寺名の通り大日大聖不動明王を御本尊と
している。当時の開基は行基苦薩によって開かれた
とつたえられ、貞享5年(1688)増学上人によ
って再建され今日に至っている。
大聖寺には寺宝として都卒曼荼羅両界がある。この
都卒曼茶羅は弥勒菩薩の浄土の曼茶羅荘厳なさまが
描かれ又両界(金剛界・胎蔵界)曼茶羅は大日如来
を中心に仏の集りと、さとりの本質を図示したもの
である。
遍路とは直接関係がないが、大聖寺から小豆島の観
光地の代表ともいえる、銚子の滝、おさるの国、美
しの原高原、寒霞渓へのスカイラインコースへも便
利が良く、観光道路が通じている。又大聖寺から見
る瀬戸の海は青々と広がり、遠く海をへだてて見え
る山波は岡山県である。このように島霊場であれば
こそ、山と海との調和された自然の風景が見られる
のも一つの特色ともいえよう。
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