小豆島霊場 第八番 じょう こう  じ 
常 光 寺

常 光 寺

所在地 香川県小豆郡内海町苗羽甲1592
主管者 大林實温
電 話 0879-82-2180
御本尊 薬師如来
真 言 オン コロコロ センダリ マトオギ
ソワカ
詠 歌 この寺にひとたび参る世の人は
  よろずの願いかなわぬはなし
納経所
 梅、桜樹の多い参道を通って、鐘樓門を入ると正 面が本堂、左に大師堂、右に蘇鉄の植込みが盛り上 り、庫裡、信徒会館、弘法大師一代記堂とつらなり、 ゆったりとした感じがする。
 寺は行基菩薩によって開かれ、御本尊の薬師如来 も刻まれたという。又弘法大師も止錫され、霊地に 定められたと伝えられる。本堂から寛文5年の棟札 が出てきた。当寺は南北朝時代に島を支配した佐々木 信胤の因縁が深く「飽浦左衛門尉祈願所」の記録が ある。佐々木信胤は小豆島戦国ロマンの主人公。元 備前飽浦の領主。細川定禅に仕えて戦功をたてたが、 突如南朝に走る。歴応二年、当時京洛三美人の随一 といわれたお才の局をともなって来島し海抜八百米 の山頂に星ヶ城を築いて小豆島全島を手中におさめ、 その後九年あまり島を支配する。しかし貞和3年北 朝の細川師氏が来攻し約一ヶ月の間にわたって星ヶ 城を中心に合戦を展開するが、降伏してしまった。 信胤すなわち飽浦三郎左ヱ門とお才の局の情話など は「大平記」に記されている。  大師一代記堂では、弘法大師の生涯を立体的に展 示している。書物や法話などで知るよりは実感があ り、天才的な大師の宗教的な生き方が理解出来る。  お堂前の桜は、2月中旬よりほころび始め、一足 早い春を告げる風物詩として、テレビ、新聞に報道 され全国的にも有名となった。


前の札所 次の札所 心の物語メニューへ戻る